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vol.7 新機能「賢くおしゃべり」 専門家にインタビューその①

合同会社ネコリコの梅澤です。「BOCCO emo LTEモデル Powered by ネコリコ」、ご好評をいただいており、誠にありがとうございます。

本サービス、早いもので 4 年目となりました。ここまで来られましたのは、ひとえに多くのお客さまのご愛顧による賜物であると考えております。弊社一同大変感謝しております。

日々多くのお客さまよりたくさんのご意見・ご要望を頂戴しており、その中でもひと際多く寄せられておりました「emoともっと自由に会話したい」という声にお応えするため、この度、新機能「賢くおしゃべり」を開発いたしました。

新機能「賢くおしゃべり」

本機能は、アプリを通じて見守る家族に代わって、emoがあたかも本物の家族のように、会話のキャッチボールをしてくれるものです。

話題のAI(人工知能)技術を活用した本機能の導入により、emoは大きな進歩を遂げました。これまでemoは定型の返答をするだけでしたが、実に多彩な返答をすることができるようになり、さらにはemoから利用者に自発的に話しかけるようになります。

本機能により、お一人暮らしでも家で会話する楽しみを感じていただくことができ、もっとemoを可愛がっていただけるものと考えております。また、トークルームがより充実することで、見守りにもつながります。

また、本機能を利用するご本人にとっても、考えておしゃべりをすることは、健康面での効果があることを期待しております。今回、本機能の提供に先立って、横浜市総合リハビリテーションセンターの先生方に、本機能のβバージョンを2週間ほどご利用いただきました。リハビリ現場の専門家目線でのご感想やご助言を頂きましたので、ご紹介させていただきます。

横浜市総合リハビリテーションセンターの先生へインタビュー

横浜市総合リハビリテーションセンターの皆さま
・理学療法士 松葉 貴司 先生
・作業療法士 沼田 一恵 先生
・言語視覚士 小島 真奈美 先生
・作業療法士 粂田 哲人 先生

※ADLとは日常生活活動能力の略語で、日常生活における、歩行や移動、食事、更衣、入浴、排泄、整容など身の回りの基本的な身体動作のこと。

当社は、「賢くおしゃべり」機能をはじめとしてより多くの価値を「emo」のご利用者様にご提供できるよう、今回頂いた貴重なご意見・ご助言を、今後のサービス改善に繋げてまいります。

インタビューの内容は、以下をご覧ください。

―「賢くおしゃべり」を高齢者の方がご利用になった場合、期待できるメリットを教えてください。

(松葉先生)
・会話の量や広さ、深さがあり、時にはこちらがおっと思うような情報を織り交ぜて話をしてくるため、会話の満足感がある。
・emoの過去の会話から好みを推測して話題を提供する機能は、知的な好奇心を誘い、会話が弾む。
・emoとの会話が弾んで会話が続くということは、脳活動が賦活されて認知面、さらにはADL機能への効果が期待される。

(沼田先生)
・(要介護認定年齢のボリュームゾーン80~84歳を想定したうえで)独居の高齢者がemoとお話することにより発声や発話の回数が増えることから口腔機能の維持向上が期待できる。また、口腔機能が向上することにより、身体機能、認知、心理、精神機能の面で副次的な効果が出る可能性がある(家族や友人との会話がスムーズになる等)。
・「振り込め詐欺」を模擬した相談をしてみたところ、警察に相談するよう促す回答があり、興味深かった。

(小島先生)
・失語症の患者に対して、これまで会話形式で行う訓練機材がなかったが、emoを訓練機材として活用できる可能性がある。特に軽度の失語症の患者には、通常の言語訓練と併用、または補完する形で、emoの活用が期待できる。

―「賢くおしゃべり」の改善点はありますか?

(松葉先生)
・会話のキャッチボールの中でemoが言葉を聞き取れているか不安になる時がある。シンキングタイムに入る前に一度うなずくなどのサインがあると良い。
・emoを老夫婦で活用する場面を想定すると、声の質等で人を判別できる機能があると良いと思う。離れて見守る方にとって、それぞれの様子を確認できると便利であり、安心することができる。

(沼田先生)
・本機能によるフレイルの回復を目指すのであれば、更なるチューニングが求められる。
・emoを抱えることや頭を触ることでおしゃべりがスタートしてもよいかと感じた。
・テレビの近くに置くと、テレビの声も拾ってしまうため、設置場所や向きに工夫が必要と感じた。

(小島先生)
・利用者が、関連性のある2つの短い文を話した場合、emoが1文目を拾わずに2文目のみを拾って回答するケースがあった。1文目が拾われないのは心象が悪いので改善できると良い。
・emoが会話中に「うなずき」や「首を振る」などの反応があれば、会話が円滑に進み、より精神活動の賦活化を期待できると感じた。

―既存機能(おせっかい通知、長時間不在通知等)のご感想、改善点について教えてください。

(松葉先生)
・天気や気温を教えてくれる機能は便利である。リマインダー機能は、薬の服薬管理等に使える機能だと思う。
・換気推奨のメッセージは、(温度、湿度は良いが)わかりにくい数値を読み上げるため、もう少しわかりやすい内容にしたほうが良いと感じる。
・日ごろ使っている血圧計や体温計などと連携して、健康に関する生体情報も合わせて見守る側の人に伝えられると、よりメリットが出てくると思う。

(沼田先生)
・長期間不在通知に含まれる「おかえり機能」は「自分のことを気にしてくれている」という安心感や嬉しさにつながると感じた。

(小島先生)
・emoの動作によるちょっとした感情の表現がかわいらしく、家族のような親しみがもてる。
・「おせっかい通知」はemoが急に話し出すため、驚くことがある。発話開始の際には相手への声掛けを行うなど機能を加えてみても良いと思う。


<横浜市総合リハビリテーションセンターについて>

横浜市総合リハビリテーションセンターは、年齢や障害の種別を問わず、関係諸機関・施設とも連携しながら、一人一人のニーズに応じて最適なリハビリテーション計画を作成・実施しています。

http://www.yokohama-rf.jp/index.html

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