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「BOCCO emo LTEモデル Powered by ネコリコ」を用いたフレイルチェックの検証結果について日本公衆衛生学会で発表しました。
2023.12.19
第82回日本公衆衛生学会総会(2023年10月31日から11月2日)において、演題「コミュニケーションロボットによる聴取と自記式基本チェックリスト回答の一致率の検証」に関して、一般社団法人日本老年学的評価研究機構(以下、JAGES機構)の長嶺由衣子医師に発表いただきました。
写真:発表の様子(JAGES機構・東京医科歯科大学国際健康推進医学・長嶺由衣子医師)
フレイルは、健康な状態と要介護状態の中間に位置する身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指し、フレイルの兆候を早期に発見し日常生活を見直すなどの正しい対処により、進行の抑制や、健康な状態への回復が見込まれると言われています。
今回の検証は、当社のBOCCO emoが要介護状態ではない高齢者とコミュニケーションを取ることでフレイルの兆候を把握し、本人およびご家族に早期にお知らせするサービスの実現を目指して行ったものであり、JAGES機構、一般社団法人NeighborhoodCare(代表理事・吉江悟)と3者共同で検証を行いました。
検証では通いの場を利用する高齢者28名を対象に、フレイルを評価する尺度として多くの研究で妥当性が認められている自記式質問紙の基本チェックリスト(以下、KCL)の回答とBOCCO emoのコミュニケーション機能で聴取したKCL設問の回答の一致率を検証しました。その結果、KCL設問25項目のうち64%の項目で高い一致率が確認でき、自記の難しい高齢者におけるKCL回答の方法論を検討する上で、また、人間の調査員に比べて調査手続きが標準化されるコミュニケーションロボットの利用可能性を検討する資料として、意義がある成果を示すことができました。
当社は、今回の成果を踏まえ、「BOCCO emo LTEモデル Powered by ネコリコ」の利用者様により多くの価値をご提供できるよう、今後もサービスを拡充して参ります。
以上